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a day in the life 庵里直見 フォーナイン 99.99tt |
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気持ちを上手に伝えたい
ある婚活セミナーが終わってから、こういう質問を受けたことがあります。
「母親が“結婚しろ、結婚しろ”って口うるさいんです。こっちだって頑張っているのに・・・。それでケンカになってしまう。なんとかならないでしょうか?」 「どこの親もそういうものですよね」 そうお答えすると周りの方も口々に「うちもそう」と言い始めました。どうやら、みなさんに共通の悩みのようです。 そして、こう尋ねてみました。 「お母さんの気持ちは分かりますか?」 「はい、心配しているのは分かりますけど・・・」 「そうですね、お母さんは心配していらっしゃるんですよね」 「私だって結婚したいとは思っているんですけれど、うるさいんです。もう口もききたくなくなってしまって」 「ならば、その気持ちを素直に伝えればいいんですよ」 「は・・・?」 「お母さん、ありがとう。私のことを心配してくれて言ってくれるのよね。私も今頑張っているの。今日も婚活セミナーに行ってきたし。もう少し、見守ってください。私は必ず幸せな結婚をするから」 こう言ってみたら、どうですか、と。 それを聞くと回りにいた人達が「そうですね、そういえばきっと味方になってくれますよね」と言い始めました。本人も「そう言ってみます」と笑顔に。
物事を解決するには、気持ちのすべてを素直に伝えることも大事なのです。 私たちは結果としての「うるさい」だけが自分の気持ちであるかのように思いがちです。そして、そこだけにフォーカスされてしまって、ついケンカになる。しかし、そういう思いに至るまでの過程における自分の気持ちの動きを素直に伝えれば、案外理解してもらえることもあるのです。
そして、それが大人ということ。 子どもは、5時頃にお腹がすいても「お腹がすいた」としか言いません。「今日は学校が終わってからみんなで走り回って遊んだから、エネルギーを使ってしまったのです。だからいつもより早くお腹がすきました」とは言わないのです。 大人なら、「今日は忙しくてお昼もろくにとれなかったの。だからお腹がすいてしまって」と言える。
親友の元彼氏から「お付合いをしたい」と申し込まれた女性がいました。彼女の親友と元彼とは今は友達付き合いをしているそうです。うまく断るにはどうすればいいのかと彼女は悩んでいました。 「親友との関係は壊したくないし、今はその元彼とも友達だし、みんなが気まずくなるのは嫌だし、相手を傷つけずにうまくこのままの関係を続ける方法はないでしょうか。今好きな人がいるとか、誰とも付き合う気はないとか、いろいろ考えるんですけれども・・・」 「その通り言ってみてはどうですか」 「は?」 「彼女は私の親友でしょ。だからあなたと付き合って彼女と気まずい思いはしたくないの。でも、あなたとも気まずいことにはなりたくない。このままの友人関係を続けることはできないかしら。あなたを傷つけずにすむ方法をいろいろと考えたんだけれど、正直に気持ちを伝えるのが一番いいかなと思って・・・」 「そうですね。ウソをついても後でばれると、もっと悪いことになりそうですから」
もちろんすべて自分の気持ちを正直に伝えればいいということではないかもしれませんが、正直に伝えることが案外一番の解決策であることも少なくないのです。 でも、日常生活ではつい途中経過をとばして、結果だけが浮き上がってきてしまう。 そして「分かっているわよ、うるさいわね!」と言ってしまう。 日本人は、どうも自分の気持ちを相手に伝えるのが下手なのです。自分と向き合うことも下手。会社で自分の考えていることをうまく表現できず、一人で抱え込んでしまう。その結果、うつ状態の人が増える。 じっくりと自分と向き合い、自分の気持ちを整理することから始める必要がありそうですね。 そして正直に、率直に考えをまとめてみる。 そうすればいい解決策が見つかるかもしれませんよ。 |
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