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a day in the life 庵里直見 フォーナイン 99.99tt |
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頑張れ 浅田真央選手!
バンクーバーオリンピックまであとわずか。 私たちフォーナインが注目している人物の一人が浅田真央選手。 前回のトリノオリンピックには年齢制限で出場できませんでした。多くの方が思ったように私も「本人も出たいだろうし、出させてあげたいなあ」と思っていた一人です。その理由はオリンピックは世界最高のアスリートが集う場で、彼女はグランプリファイナルで優勝していたのですから、出場の資格はあると思ったからです。そして何より、「怖いもの知らずの今なら金メダルのチャンスは大きい。これから四年の間にはケガをする可能性もあるし、どんな強敵が出てくるかも分からない」と考えたのです。しかしご本人は年齢制限でトリノ・オリンピックにでられないことは昔から分かっていたことなので、出たいとは思わなかったそうです。昔から分かっていたのなら、そういうものかもしれません。私の考えは単なる外野のたわ言でした。 それから4年後の今、予想通りというかキム・ヨナ選手という最大のライバルが登場してきました。正確にはこの3年間ライバルとして戦ってきたのです。 大きく成長したキム・ヨナ選手とどん底から復活途上の浅田真央選手というのが今の構図でしょうか。キム・ヨナ選手の安定感は抜群ですが、浅田真央選手はまだまだといった感があります。 浅田真央選手は昨シーズンから不調が続いています。トリプル・アクセルの成功率は低いまま。それでも昨シーズンの最終戦では見事に決めていたので、これで「今シーズンは気持ち良く入れるのではないか」。そう期待しましたが開幕すると昨シーズン以上に調子が悪かったようです。
「疲れは全然ないので気持ちなのかなと思う。自分の演技をしっかりやらないと。もう一度気持ちを整理したい」
グランプリ・ロシア大会でショートプログラムを失敗した時の彼女のことばです。気持ちの重要性は彼女も気づいているのですが、それがどうもうまくいっていない様子。
ここでキーとなる言葉があるように思います。それは彼女が14歳の頃の言葉。 「あまり大きくなりたくない。大きくなるとジャンプが跳べなくなるっていうから」
彼女は小さい頃から「大きくなるとジャンプが跳べなくなるよ」と周囲から聞かされ、それを無意識のうちに植え付けられてしまっていたのではないでしょうか。そして身長が伸びた今、ジャンプを失敗すると、「大きくなるとジャンプが跳べなくなる」という言葉が「呪い」のように蘇り、「跳べない」理由として大きくのしかかってきた。それが続き、確固たる確信に変ってしまっているのではないか。これは大変なことになった。そう感じたのです。 彼女はこうも言っています。昔のビデオを見て、 「軽々と跳んでいるなあ」
昔を良かったと思い返している。これはあまり良いこととは言えません。 今の彼女は昔とは違います。昔より成長した自分がいるのです。表現力は断然レベルアップしている。確かに体は大きくなったし、体重も増えたことでしょう。バランスも変ったかもしれない。しかし、筋力だってアップしているし、技術も上がっているはずです。10センチ以上小さい頃の自分を羨むことは、決して良い結果には結びつかないでしょう。思い出すなら、その頃の気持ちです。ジャンプをする時、どんな気持ちだったか。 きっと期待にワクワクしながら跳んでいたはずです。楽しくて楽しくて仕方がなかった。その気持ちを思い出すのならビデオを観る価値はあります。
全日本のフリー・プログラムでトリプル・アクセルを成功させ見事に優勝した浅田選手でしたが、四大陸選手権のショート・プログラムでは失敗。その後のフリーでは2度のトリプル・アクセルに挑みましたが、やはりまだ安定感はありません。 でもきっと復活できます。彼女は良くこう言います。 「真央らしく」
そう、この言葉通り、自分らしく思い切り滑って欲しい。結果を心配するのではなく、最高のジャンプをすることに集中してもらいたいものです。 キム・ヨナ選手はこう言っていました。「真央は絶対くる」 追う立場から追われる立場になったキム・ヨナ選手には、想像以上のプレッシャーがかかります。彼女メンタルは非常に強いように見えますが、通常のままでいられるとは思えません。 表現力のキム・ヨナ選手とジャンプの浅田真央選手。実力は互角でしょう。あとはどちらがメンタルを整えてくるか。目が離せません。 アメリカの雑誌、スポーツ・イラストレイテッドの予想では銀メダルの浅田選手。この予想はよく当たるのですが、きっと彼女はそんな予想を裏切って最高の演技をしてくれることでしょう。
私もテレビにかじりついて応援します。 頑張れ、浅田真央選手! 自分らしく滑って、最高の演技を見せてください! |
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