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a day in the life 庵里直見 フォーナイン 99.99tt

電子書籍は普及するのか

 

医師や薬剤師向けに1910年の発刊以来、100年にわたって版を重ねてきた「常用新薬集」が、今月発売の第41版で休刊することになったそうです。薬効や容量などの情報をまとめたもので、第41版(4820円)は、国内の主要な薬品約3500点を網羅。改版の度に1万部を発行してきたロングセラーですがインターネットの普及でニーズが低下。販売の落ち込みを回復させる「特効薬」は見つからなかったということです。

この記事を読んで、感じたのが電子書籍化すればいいのにということ。この本は薬剤師の方にとって必要な本なのでしょう。電子化して、これからも発行し続けて欲しいと感じます。

そこで電子出版について考えてみましょう。

iPadの登場により、一気に盛り上がりを見せる電子書籍ですが、世間ではさまざまな見方が存在するようです。

否定的な見方では、「やはり慣れ親しんだ紙に印刷された本のほうが良い」「本のほうが暖かみがあり、便利」などの意見があります。そして「どれくらい普及するのかは疑問」とする立場をとります。

肯定派はすべてを受け入れています。「何冊も持ち歩かなくていい」「拡大できるので、読みやすい」「本棚がいらなくなる」などと大喜びです。

出版業界では似たようなことが何度かありました。

 

その一つは活字からオフセット印刷への移行です。「活字文化」といいますが、活字とは文字の鋳型に溶かした鉛を流し込んで作られたハンコのようなもののことを指します。これは一文字ずつ作られます。一文字ずつ並べて文章を組んでいくのです。例えば書籍1ページに800文字使われているとすると、800のハンコ状になった鉛の棒が一塊に並ぶのです。それをタコ糸で縛って一つの大きなハンコとしてまとめ、紙に押し付けて印刷するのが活字印刷。一冊の本には何万という文字が印刷されていますから、その文字数だけのハンコが使われていることになります。これが活字。

それが機械化され、オフセット印刷に変わりました。オフセット印刷は平版印刷とも呼ばれるのですが、表面に凹凸はなく、その名の通り平らなのです。

この移行期にも「やはり活字でないと、味わいがない」と言う否定派の人がいたそうです。

こうした心理は、こう言い表されます。人は現在の状態を維持するのが心地よいものなのです。何かを変えるのは、エネルギーが必要だし、不慣れなことをするのは苦痛を伴うことが多いからです。何か新しいことがあっても「私はこれまでのままでいいの」と思うのは、極く自然なことでもあるといえるでしょう。

しかし、時代の流れは止められません。活字印刷は廃れオフセット印刷が主流となっていったのです。

 

今回も同じことが言えると思います。どうあがいても時代は、電子出版へ向かうでしょう。すべてが電子化されるには時間が掛かるでしょうが、専門書や雑誌の電子化は早いだろうと私は予想すると同時に期待しています。専門書は高すぎます。雑誌の多くは読み終えると捨てられてしまうわけですから、資源という視点から見ると実に勿体ない。

電子化することで、紙は要らなくなるし、印刷のインクも必要ない。流通コストは無くなるし、書店のスペースも必要なくなる。もう一つは、本は出版社から書店に送られるのではなく、その間に問屋機能を持った会社があり、そこが中間マージンを取っているのです。それも要らなくなる。

本の価格の大きな部分を占めるそうした要素がなくなれば安く手にすることができるようになります。

本の価格が高くなる理由は他にもあります。

専門書は類似書がいくつも出版されていますし、あまり多くは売れません。つまり発行部数は少なくせざるを得ないのです。少量生産ですから、単価が高くなる。高くなるからますます売れなくなる。そうした悪循環があるのです。

電子化によって在庫を抱える心配も無くなります。

こうした理由から、私は専門書の電子化は急速に進むであろうと予測しているのです。

小説も有名な作家以外の本は電子化が進むのではないでしょうか。

実は私もできれば早い段階で、電子出版できればと考えています。一冊1500円の本が300円にできればもっと多くの人に読んでもらえるでしょう。それによって一人でも多くの人に「自分らしく輝いて生きて欲しい」という私たちの思いの実現に一歩でも近づけると考えるからです。

一日も早く、iPadなどの電子媒体が安くなることを願ってやみません。

 

えっ、私ですか?

もっと電子書籍が増えることも重要な要素ですが、モデルチェンジして、もっと軽く、もっと使いやすく、もっと安くなったら買うつもりをしています(笑)。

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