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a day in the life 庵里直見 フォーナイン 99.99tt |
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ワインは本当に食事に合うの?
皆さんはワインをお好きでしょうか。 どのように楽しんでおられますか?
私はワインが大好きですし、ワインを美味しく飲むためにハムやベーコン、スモークタンなどを作っているようなものなのです。チーズをスモークすることもありますし、スモークサーモンだって作ったこともあります。そうしたつまみと合わせてワインを飲むと美味しいし楽しいもの。 しかし実のところ、ワインと食事の相性がピッタリだと私が思ったことはこれまでに一度。 それはあるイタリア料理店で食事をさせていただいた時、「ああ、これは相性ピッタリ」と感じたことがあります。その時は料理に合わせて4本ワインを開けてくださったのです。上司と二人でしたから当然ですが、飲み切れません。でも、全体としては非常に調和がとれていて、本当に幸せなひとときでした。 しかし、多くの場合はそんなことはできませんよね。まだ残っているのに次のボトルを開けるなんて、そんな勿体ないこと・・・。 例えば私の場合、二人で食事に行くとワイン一本飲む程度。多くて二本です。もちろんお店の方と相談もしますが、感じるのは「料理は美味しい。ワインも美味しい」という感じ。どちらも美味しいし、楽しいけれど、料理とマッチしているかというと疑問が残る。 そういう思いがありました。
そこであるお酒のセミナーに参加した際に、恐る恐る訊いてみたのです。
「ワインは本当に食事に合うのですか?」
特に魚介とワインの相性は本当に難しいような気がします。私がよく飲むフルボディの赤ワインはこってりとした肉料理には合いますが、ヒレ肉にはいま一つ。各人が違う料理を注文していた場合、みんなが幸せになれるワインとはどんなものだろうか。 いつもそのように感じていたからです。
回答はこうでした。
「世界中で一番飲まれているワインを料理に合わないなんてことはとても言えませんが、ワインは日本酒と比べてストライクゾーンがとても狭いことは確かです。だからピッタリと合えば非常に美味しく料理を食べられるが、それはなかなか難しい」
やはり、そうだったか! ぴったりのワインというのは難問なんだ。 でも、そこでどんなワインを選ぶのかがソムリエの腕の見せ所なのでしょう。 ワインは奥が深いなあ。
しかし、料理に合わせてワインを楽しめるようになれば、それは人生の幸せが一つ増えることはまちがいありません。あのレストランでのひとときは、本当に素晴らしいものでしたから。 そのためには豊富な知識を備えることが求められます。知識があれば、人生は楽しくなるのです。
ところで、「ワインは栓を開けたら飲み切ること」といわれます。でも、家ではワイングラスに二杯も飲めば十分な私にはとてもそんなことは無理。結果、ワインは中の空気を抜かれて二週間くらいは冷蔵庫の中に居座っています。そんな私にワインの味を云々するような資格なんて本当はないのですが・・・。
そんなことはさておきワイン選びと同じように、多くの知識を持っていると物事を考える上でも役に立ちます。
ある一つの考え方ですべての問題を解決できることなどありません。 多面的・立体的に物事を観察し、最適な解決方法を探る。そうした態度が必要不可欠なのです。
そのためにはさまざまな考え方を知り、知識を蓄えておく必要があります。
学ぶとは問題解決のバリエーションを増やすということでもあるでしょう。 そしてそれは自分を肯定することであり、自己実現を可能にする。 知識は自分を前進させてくれる力となるのです。
「時間がない」「忙しい」「知識がない」「謝るしかありません」
「時間がない」「忙しい」とはやる気がないと言い換えることができ、「知識がない」とは新しい知識を獲得する意欲がないことであり、「謝るしかありません」とは前進、成長しようとつもりがないことを意味します。 つまり、こんな言い訳ばかりをしている人は、学ぶという姿勢が決定的に欠けている。 それは自分の存在価値を自分で低めているのと同じで、自分を否定していることなのです。人は学ぶことによってのみ、自分の可能性を拡げることができるのですから。
さまざまなことを学び多くの経験を積むことによって、人はこれまでよりも成長し、熟成されていくのでしょう。そうして人生の味わいはさらに深まっていく。 一度しかない人生を楽しみ堪能するためにも、学ぶということは大事なのですね。
人生はワインよりも奥が深いのですから。
そして、私たちはフォーナインの本が、そんな一つのきっかけになってもらえればと願っています。
さて、冷蔵庫のワインはいつ飲み終わるのかなあ・・・。 |
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